1次リーグA組で日本がメキシコを破り、無傷5連勝で1次リーグを終えた。

 

 1次リーグを首位突破した日本の次戦は3日の2次リーグ初戦、1次リーグ3位のカナダと対戦する。


A組:日本12-0メキシコ


チーム
メキシコ  
日本  12

※7回コールド


【日】成田、高橋樹、高橋純

【メ】ビラフランカ、キノネス、コラレス、コルドバ


<1回表 メキシコ>

2時間15分遅れで試合開始、日本は秋田商・成田が先発。

成田は開始遅れで調整の難しい立ち上がりもものともしない投球。直球、カーブともにストライク先行で打たせて取り、わずか10球で3者凡退。

日本先発の成田翔(撮影・奥田泰也)
日本先発の成田翔(撮影・奥田泰也)

<1回裏 日本>

メキシコ先発は4番打者も務めるビラフランカ。

今大会初めて1番に入った、出塁率8割超えの船曳は変化球を打ち上げ二飛。

2番杉崎は直球を流し打って三遊間を破るヒットで出塁。3番平沢は外角直球を引っかけ二ゴロで走者がフォースアウト、併殺は免れる。欠場の清宮に代わり4番に入った勝俣は内角直球に詰まり一ゴロで3アウト。


<2回表 メキシコ>

4番ビラフランカに対し、変化球2球で追い込むと外角137キロ直球で空振り三振。5番ミランは外角から中に入るスライダーで空振り三振。

6番ビラカーラも外角高めつり球の直球で空振り三振。成田はこの回3者三振。


杉崎、平沢が適時打!日本5点先制

<2回裏 日本>

1死から、6番に打順を下げたオコエが高め直球を逃さずセンター前へクリーンヒットで出塁。

2回裏日本1死、右前打を放つオコエ(撮影・田崎高広)
2回裏日本1死、右前打を放つオコエ(撮影・田崎高広)

ビラフランカは一塁走者オコエが気になり再三のけん制。さらに1ストライクから1球ウエストボールを挟む警戒ぶり。7番伊藤に5球を投じる間に、4度のけん制。伊藤は四球で1死一、二塁となる。

8番堀内は空振り三振。9番宇草は四球を選び2死満塁。

1番船曳がストレートの四球を選び、押し出しで先制!

2番杉崎は詰まりながら右前に運び、2点目!

3番平沢が131キロ直球を左中間へ弾き返し、走者一掃のタイムリー二塁打で一気に5点目!

2回裏日本2死満塁、左3点適時二塁打を放つ平沢(撮影・田崎高広)
2回裏日本2死満塁、左3点適時二塁打を放つ平沢(撮影・田崎高広)

メキシコは先発ビラフランカを諦め、2番手キヨネスが登板。

平沢は4番勝俣の3球目で三盗に成功。勝俣は四球で2死一、三塁。5番篠原は右飛に倒れ3アウト。


<3回表 メキシコ>

成田は1死から、8番サンタクルスに対しワンバウンドの変化球で空振り三振。9番ガジェゴスも138キロのストレートで連続三振。


堀内タイムリーなどで追加点

<3回裏 日本>

1死から7番伊藤が四球で出塁。8番堀内はライト前への打球を放つと、右翼手が飛び込むも届かず、ボールが転がる間に一気に三塁打とし6点目。9番宇草のときにキノネスがボークを取られ、堀内が7点目のホームを踏んだ。

後続が倒れこの回2点で終了。


<4回表 メキシコ>

成田は1番アレナスに対し、フルカウントから外角低め直球がわずかに外れ四球。

2番ゲレロへの2球目に一塁走者が盗塁を試みるが、捕手堀内が落ち着いた送球で刺し1アウト。ゲレロは138キロ直球を中前へヒット。3番インスンサも左前ヒットで続き一、二塁。

4番に入ったキノネスに対し外角へ逃げる125キロのスライダーで空振り三振。

5番ミランは138キロ直球で見逃し三振。


オコエ技あり適時打!日本10点目

<4回裏 日本>

先頭の2番杉崎がヒットで出塁し、二盗。3番平沢も一、二塁間を破ると、平沢が送球間に好走塁で無死二、三塁。

メキシコは3番手コラレスが登板。

4番勝俣は2ボールから、右翼ポール際へ特大のファウルを打つと、捕手が立ち上がり急遽敬遠。無死満塁となる。

5番篠原はフルカウントから際どいボールで見逃し三振。

6番オコエは外角直球に逆らわず、一、二塁間を破るタイムリーで2点追加。なおも1死一、三塁。

4回裏1死満塁、オコエ瑠偉は右前適時安打を放つ(撮影・奥田泰也)
4回裏1死満塁、オコエ瑠偉は右前適時安打を放つ(撮影・奥田泰也)

7番伊藤への初球がワイルドピッチとなり、三塁から勝俣が10点目のホーム。オコエは二塁へ。伊藤が四球を選び1死一、二塁。

8番堀内への4球目がワイルドピッチとなり1死二、三塁。堀内の三ゴロでオコエが本塁タッチアウト。走者は2死一、三塁。9番宇草は見逃し三振で3アウト。


<5回表 メキシコ>

日本は2番手で花巻東・高橋樹が登板。

守備も交代があり、篠原に代わり郡司が入り捕手。堀内が左翼へ、杉崎が二塁へ、宇草が三塁へ変更。

先発した成田は4回2安打無失点、7奪三振の好投。

高橋樹は2死から6番ビスカーラを外角低め直球で空振り三振に切るなど3者凡退。

5回から登板した高橋樹也(撮影・奥田泰也)
5回から登板した高橋樹也(撮影・奥田泰也)

さすが4番!勝俣が2点打

<5回裏 日本>

メキシコは4番手の左腕コルドバが登板。

先頭の1番船曳が中前ヒットで出塁。さらにボークで二塁へ。2番杉崎はこの日4安打目となる右中間二塁打を放ち、無死二、三塁。

3番平沢は低め変化球に手が出てしまい空振り三振。

4番勝俣は一、二塁間を破るタイムリー。2人が生還し日本12点目。

しかし、勝俣はけん制死。5番に入っている郡司は中飛に倒れ3アウト。


<6回表 メキシコ>

高橋樹は9番ガジェゴスを外角へのスクリューで空振り三振。

1番アレナスは外角低めストレートで、中途半端なスイングの三振。

2番ゲレロには外角いっぱいに136キロ直球が決まり見逃し三振で、この回3者三振。


<6回裏 日本>

6番オコエは中前ヒットで3安打!7番伊藤への3球目がワイルドピッチとなり、オコエは二塁へ。伊藤は四球で一、二塁。

8番堀内は二ゴロを放ったが、併殺は免れ1死一、三塁。

9番宇草は遊ゴロ併殺に倒れ無得点。


<7回表 メキシコ>

日本は3番手で県岐阜商・高橋純がマウンドへ。

高橋純は先頭の3番インスンサを遊ゴロに打ち取ると、続く4番コルドバを内角138キロ直球で見逃し三振。5番ミランも高め141キロ直球で空振り三振に切り、完封リレーを締めた。


<18時00分>

雨脚が強まり、選手たちはベンチで待機。試合開始は遅れる見込み。

グラウンドにはシートがかけられた。

それぞれ明るい雰囲気で談笑する中、先発の成田は少し不安そうに空を見つめる。

<19時30分>

試合開始を前に、メキシコ選手はベンチでカップ麺をすすり腹ごしらえ。日本の選手はリラックスムードで開始を待つ。

試合前の雷雨でグラウンド練習ができず、ベンチでオコエ(右から2人目)と話す清宮(撮影・田崎高広)
試合前の雷雨でグラウンド練習ができず、ベンチでオコエ(右から2人目)と話す清宮(撮影・田崎高広)

<日本スタメン>

1(中)船曳

2(左)杉崎

3(遊)平沢

4(右)勝俣

5(三)篠原

6(指)オコエ

7(一)伊藤

8(捕)堀内

9(二)宇草

先発P=成田


<メキシコ・スタメン>

1(遊)アレナス

2(二)ゲレロ

3(三)インスンサ

4(投)ビラフランカ

5(捕)ミラン

6(一)ビスカーラ

7(中)アロ

8(右)サンタクルス

9(左)ガジェゴス

先発P=ビラフランカ


<日本メンバー>

【監督】

30 西谷 浩一(45=大阪桐蔭)

【コーチ】

31 仲井 宗基(45=八戸学院光星)

32 島田 達二(43=高知)

【投手】

11 佐藤 世那(3年=仙台育英)

12 成田  翔(3年=秋田商)

15 高橋 樹也(3年=花巻東)

16 小笠原慎之介(3年=東海大相模)

17 上野翔太郎(3年=中京大中京)

18 高橋 純平(3年=県岐阜商)

19 森下 暢仁(3年=大分商)

20 勝俣 翔貴(3年=東海大菅生)

【捕手】

 9 伊藤 寛士(3年=中京大中京)

22 郡司 裕也(3年=仙台育英)

27 堀内 謙伍(3年=静岡)

【内野手】

 1 平沢 大河(3年=仙台育英)

 2 津田 翔希(3年=浦和学院)

 3 清宮幸太郎(1年=早実)

 5 宇草 孔基(3年=常総学院)

 6 杉崎 成輝(3年=東海大相模)

10 篠原  涼(3年=敦賀気比)

【外野手】

 7 豊田  寛(3年=東海大相模)

 8 オコエ瑠偉(3年=関東第一)

21 船曳  海(3年=天理)


【U18W杯】

1次リーグはA組(日本、米国、メキシコ、オーストラリア、ブラジル、チェコ)B組(キューバ、台湾、カナダ、韓国、イタリア、南アフリカ)に分かれ、各組上位3チームが2次リーグに進出。2次リーグでは別組の上位3チームと対戦し、1次リーグの勝敗を加えた総合成績により決勝、3位決定戦(ともに9月6日・甲子園)を行う。高校日本代表が出場するのは04年(準優勝)12年(6位)13年(準優勝)に次ぎ4度目。

U18W杯:日程&結果

他チームの結果