高松商(四国・香川)が大阪桐蔭(近畿)の猛追を振り切り、初優勝に王手をかけた。

 2回に敵失で先制すると、1-1の3回に犠飛で勝ち越し。4回にも敵失で1点を追加するなど、少ないチャンスを確実に得点につなげた。5回には3安打を集めて2得点。7回にも4連打を浴びせて7-1とリードを広げた。

 投げては先発の背番号10右腕・多田宗太郎投手(2年)が、緩急を使って7回まで3失点の力投。最後は1点差まで詰め寄られたが、継投で守りきった。

 1924年(大13)の第1回選抜大会優勝など春夏通算4度の全国制覇を誇る古豪が、12安打7得点で優勝候補を撃破。就任2年目の長尾健司監督(45)は「20回のうち1回勝てるかどうか。緩いボールを使えば可能性はあると思ったが、多田がよく投げてくれた」と喜んだ。