釜石(岩手)が21世紀枠で選出され、釜石南時代の96年以来20年ぶり2度目の春が訪れた。

 同校OBで昨年4月からチームを率いる佐々木偉彦(たけひこ)監督(31)は「子どもたちに、おめでとうと言いたい」と喜び、選手から胴上げされた。

 同校がある釜石市は沿岸部に位置し、11年東日本大震災では甚大な被害を受けた。市内の実家を津波に流された佐々木監督は「復興は進んでいるようで進んでいない。もう1度被災地を見てほしい」と訴え、エース右腕・岩間大(2年)は「出るだけじゃなくて、全力プレーで被災地の人たちに元気を与えたい」と、復興のシンボルになることを誓った。