昨夏初戦で敗れた横手城南に雪辱し、05年の校名変更後初の8強入りを決めた。夏初先発の高坂翔矢が4安打2失点完投(自責0点)。計149球の力投で、3年生右腕エース対決を3-2で制した。6番打者としても2-2の8回裏2死二塁から決勝の左中間二塁打を放った。高坂は「エース同士で負けたくなかった。初球ストレートを狙っていました。マシンで練習していたので対応できた」と最速143キロの相手エースを攻略した。

 昨春、右肘を痛めて手術。昨夏ベンチ入りしたが、登板機会はなかった。チームは昨年11月下旬から2泊3日の「食合宿」を3度実施。夜食を含む1日6食で「白米1人1キロ」を目標に体重増を目指し、筋トレと並行してパワーアップを図ってきた。高坂は、昨秋から10キロ増の体重72キロとし、球速も最速141キロと6キロアップさせ、「球質も重くなった」と手応えを感じている。今春は後輩の2年生投手から縦のスライダーの握りを教わり、習得した。「今日は投げていません。次で試したい」。昨夏王者、秋田商との準々決勝をにらんだ。