教師たちが、登米を5年ぶりのベスト8に導いた。同校初の全校応援の中、4回までパーフェクトに封じられたが、中盤以降、早坂美由起教諭(25)が即席応援団長として声を張り上げると、おとなしかった生徒たちもノリノリに。8回攻撃前には阿部政文教諭(52)の先導でウエーブも起こり、一挙5得点の大逆転を後押し。登米市初の甲子園へ流れを引き寄せた。

 シーン…。初の全校応援で勝手が分からない登米応援席は、塩釜・中山投手の好投でさらに消沈していた。ここで25歳の女性国語教師、早坂教諭が立ち上がった。「さぁ、いきましょう!」と約370人の生徒を大声で先導し、7回の同点劇を後押しした。そして8回裏だ。今度は“お祭り男”阿部教諭が攻撃前にウエーブ応援を先導。一気に盛り上がった

 菊地圭佑主将(3年)は「先生方、全校応援に流れを作ってもらった」と、皆の愛を感じている。登米市から初の甲子園へ。今日21日は学校の球技大会。登米の団結力はさらに高まり、強豪校を脅かす。【金子真仁】