早実(西東京)の清宮幸太郎内野手(3年)が、神奈川・大和スタジアムで行われた慶応(神奈川)との練習試合で高校通算101号を放った。9回1死、中学時代に調布シニアの同期だった変則左腕・伊東の直球を強振。右翼ポール際の防球ネットにぶち当てる4試合ぶりの推定120メートル弾で、史上最多の107本にあと6本に迫った。

 同球場の通称は“ドカベンスタジアム”。球場の入場口には、漫画「ドカベン」の山田太郎像が作られ、球場内には早実OBで、ソフトバンク王貞治球団会長の「800号」と記されたサイン色紙も飾られている。本塁打が代名詞のレジェンドゆかりの地で、平日の練習試合では異例の約500人の観衆を驚かせた。

 「清宮フィーバー」はさらに過熱する。17日から2日間計4試合行われる香川の招待試合でも、春季関東大会を参考にした「清宮シフト」を想定。通常より倍以上のスタッフを配備し、約3600台収容の駐車場は24時間開門する。入場券は試合開始の2時間前から販売予定だが、前倒しも検討。試合は地元のケーブルテレビ局が生中継し、録画放送も3度予定される。インターネットでの全国配信も検討され、注目がより一層高まる。【久保賢吾】