聖望学園(埼玉)は越谷南に8-1で8回コールド勝ち。5回から登板のエース西沢海投手(3年)が4回1安打無失点、6奪三振の快投。小学生時代に相撲でも活躍した逸材。ノーシードの「平幕」から勝ち上がり8年ぶりの「甲子園場所」出場を目指す。

 聖望学園のエース、西沢海投手が圧巻の投球で越谷南打線をねじ伏せた。自己最速タイの141キロ速球が低めにビシビシと決まった。1-1の5回から登板。4回を1安打無失点に抑え6三振を奪った。

 171センチと小柄だが体重は80キロ。太い腰回り、太もも。どっしりとした下半身が際立つ。9日の1回戦・飯能南戦では1失点完投。そこから中2日での快投に「めっちゃ、調子が上がってきました。全然、疲れも出ませんでした」と童顔をほころばせた。

 6歳で野球を始めたが小学校に入学すると同時に父達さん(入間向陽野球部監督)の勧めもあり「入間少年相撲クラブ」に入門。週2日、四股、すり足、股割りなどの稽古。ちゃんこもたくさん食べた。すると相撲の腕がめきめき上達。1年生から5年生まで入間市で5連覇し、埼玉県で4連覇を達成。全国大会でも2度2位に。4年時には国技館のわんぱく相撲にも出場し16強入りした。