高校野球宮城大会の開会式が行われ、志津川の熊谷和輝主将(3年)が選手宣誓を行った。

 まず、「東日本大震災から6年、町の復興も進み、地域の方々の笑顔も増えてきました。つらい経験を乗り越え、今、野球ができているのは、家族、仲間、地域の方々、全国のご支援くださった方々など、多くの支えがあったからです」と感謝の言葉を述べた。

 続けて、九州北部の豪雨の被害を受けた人々にも思いを込めた。「今も全国には災害で苦しんでいる方がたくさんいます。しかし、どんな苦しい時も、みんなで力を合わせれば、いつか必ず、笑顔で幸せに暮らせる日がやってくると信じています」と話した。

 最後に「今、野球ができていることに感謝を忘れず、私たちの気迫あふれるプレーで、見ている人に、感動、勇気、希望を与えられるよう、全力でプレーすることを誓います」と力強く語った。仲間と話し合い、「感謝、感動、希望など」のキーワードを入れた。「緊張はしたけど、最後まで言えて良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 初戦で、村田と宮城広瀬の勝者と対戦する。「目標は甲子園ですけど、気を緩めずに戦いたい」と意気込んだ。