浦和学院(埼玉)は蛭間拓哉外野手(2年)の2打席連続本塁打などで県浦和に8回コールド勝ち。2戦3発の絶好調男が4年ぶりのVへ導く。

 浦和学院の2年生4番、蛭間の勢いが止まらない。第1打席こそ凡退したが4回の第2打席で右中間へソロ本塁打。続く第3打席では中堅右へ特大の2打席連続アーチを架けた。

 打たれた県浦和・小嶋朗正(ろうせい)投手(3年)が驚いていた。「1本目の右中間はまさか入るとは思わなかった。『やっぱ、すごいな、浦学の4番は』って感じでした」。

 初戦の三郷戦で本塁打を含む5打数5安打7打点と大爆発。これで2試合通算8打数7安打、3本塁打、9打点、打率8割7分5厘と4番の名に恥じない活躍ぶりだ。

 蛭間は「これで通算8、9本目です。夏に向けて練習の成果が出てきたと思います。第1打席(三飛)は力みましたが第2打席からリラックスして打てた」と話した。グラウンドの練習以外でも毎晩、寝る前の素振りを欠かさない。「10分~15分くらい。納得してから寝るようにしています」。コーチからは「お手本にしなさい」と楽天茂木、DeNA筒香の動画を見せてもらっている。「茂木さんの思い切りの良さは参考になります」と研究も怠らない。

 主砲の2発で7点を奪いコールド勝ち。もっとも森士監督(53)は「2本はたまたまでしょ。ホームランは予想外」と辛口。監督の信頼を絶対的なものにするためには、まだまだ打ち続けるしかない。【福田豊】