旭川大高が延長13回の熱戦を制し、4強一番乗りを決めた。

 3-3の同点に追いついた直後の8回に2点を勝ち越されたが、土壇場の9回に青木亮樹遊撃手(2年)が同点の2点適時打を放ち、延長戦に持ち込んだ。最後は延長13回、1死満塁から青木のスクイズで決勝点を奪い、競り勝った。終盤の粘りに、青木は「あういう(リードを許した)場面を想定した練習をしているので、成果が出た」と胸を張った。

 北北海道勢では最多7度の夏甲子園出場を誇る伝統校だが、今年はベンチ入りメンバー18人のうち3年生が4人の若いチーム。3年ぶりの準決勝進出に、端場雅治監督(48)は「粘りはほめられるが、中身はほめられない。守りや走塁のミスがいくつもあったので」と、次戦への修正点を挙げていた。