その風貌から、愛称「ちゃんこ」。ときには「おかわり君」とも呼ばれる。今大会初めて4番に入ると一気に爆発した。4打数3安打4打点。1回の右前打に始まり、3回には左前打、そして三塁打。初の8強入りに貢献した。「かわいいとはよくいわれるんですけど、僕は格好いい、といわれたい。これでいわれたらいいです」とニヤリ笑った。

 同校野球部に所属していた兄秀弥さん(21)の後を追って入学した。当時の体重は93キロ。「中学の部活を終わったあと、動かずにスナック菓子ばかり食べてましたから」。三塁手は中学からの定位置だ。2月20日生まれで、巨人長嶋茂雄終身名誉監督と同じになる。「たまたまです。村田さん(巨人)が好きです」。父秀彦さんはかつて法大ラグビー部の主将だった。運動能力は高い。

 野球部では練習終了後に2合メシを食べ、自宅に戻っても晩ご飯を食べる。常に体重90キロをキープしてきたが、大会に入って2キロ減った。次の準々決勝の相手は二松学舎大付になる。鈴木は「ビビらず笑顔で革命を起こしたいです」といって親指と人さし指を立てカタカナの「レ」をつくった。「レボリューションのレです」。目指すのは、あと3勝で実現する初の甲子園だ。【米谷輝昭】