現3年生は入学後3度の監督交代(4人)を経験、昨秋の地区大会後は監督不在の時期も経験し、自主性も芽生えた。ベンチ入り20人中、県外出身者13人。山口と同じ大阪出身で、初回に先制2点適時打を放った松本大輝内野手は(3年)は「秋田で成長させてもらったので秋田の名を響かせたい」と話した。

 右肩亜脱臼の疑いのある山口は「甲子園までに絶対に直す」ときっぱり。山梨・帝京三時代に、ヤクルト荒木貴裕やソフトバンク茶谷健太らを育成した輿石監督は「(秋田の)47校の代表として大きな旗を持って帰りたい」と自身初の甲子園に乗り込む。【佐々木雄高】

 ◆輿石重弘(こしいし・しげひろ)1963年(昭38)5月21日、山梨・大月市生まれ。都留-明大でプレー。卒業後に地元で教職に就き、都留、帝京三で監督を務めた。今春、ハローワークなどで公募された明桜の監督に応募して就任。家族は夫人と1男1女。182センチ。