第99回全国高校野球選手権大会(7日開幕、甲子園)の組み合わせ抽選会が4日、大阪市のフェスティバルホールで行われた。

 県内屈指の公立進学校、東筑(福岡)が「石田伝説」の勢いのまま第1日第2試合の済美(愛媛)戦に臨む。青野浩彦監督(57)が「情報はないが総合的、すべてに力があるチーム」との印象を抱く難敵だ。それでも「福岡大会の勢いがある。そのままやれたら」と、気後れすることなく、ぶつかっていく。

 強気の裏には、エースの鉄腕2年生、石田旭昇(あきのり)投手の存在がある。今夏は同校6度目の甲子園出場だが、過去3度もエースが石田姓だった。石田は「4代目」として、福岡大会決勝でセンバツ8強の福岡大大濠を破るなど強豪私立を次々に撃破し21年ぶり出場の立役者となった。青野監督は「石田が3回まで無失点ならやれそうな気がする」と信頼は絶大だ。

 この日、石田はブルペンで決め球のツーシーム、シュートなど、約70球を投げ込み「キレが重要なので、その確認ができた」と手応え十分。「打たせて取る投球がどこまで通用するか楽しみ」と初戦を待ちこがれた。