盛岡大付(岩手)は植田拓外野手(3年)が大会史上6人目の3季連続本塁打を放ち、2季連続の8強に貢献。

 主砲が窮地の盛岡大付を救った。1点を追う9回。「高校最後の打席と思って入った」という植田が、内角高めのボール球をたたき、バックスクリーン左に運んだ。史上6人目の3季連続本塁打で、桑田(PL学園)らに肩を並べた。「全然、意識していなかった」と笑ったが、延長10回には今大会4人目の2打席連続の3ラン。計5本塁打、史上初の満塁弾2本が飛び出した空中戦を締めた。

 第2打席まで今大会適時打なしだったが、5回の第3打席で同点の左前打を放ち、吹っ切れた。関口清治監督(40)から「勢いをもたらした」と褒められた9回の1発は「甘い球」と思い、フルスイング。10回はカウント3-0から、ストライクを取りに来た外角の速球を狙い打った。