【サンダーベイ(カナダ)29日(日本時間30日)=久保賢吾】第28回U18(18歳以下)W杯(9月1日開幕)に出場する高校日本代表の早実・清宮幸太郎内野手(3年)が、トラブルにも不動心を貫いた。前日の移動で経由地のトロントから国内線に載せきれなかった全選手のバット、キャッチャー道具などが午後の練習までに届かなかった。

 打撃練習は行えず、守備練習も手投げで対応。清宮は「あまり気にしてないです。これはこれでいい経験ができたし、いい思い出です」と笑顔で受け止めた。

 万全の対策で、時差ぼけもなかった。羽田空港からトロントまでの約12時間の飛行中は「ずっと映画を見ていて、寝てません。5、6本くらいですね」とカナダ時間に体を調整。サンダーベイ到着は午前0時過ぎで、ちょうど眠気のピークを合わせた。「結構、整えられた。しっかり寝たので完璧です」と話した。

 清宮は、小枝監督が明言した4番起用にも不動心を強調した。「どの打順でも、やることは変わりません。打点がほしい時に、しっかり稼げれば」。準優勝だった2年前の同大会では主に「4番DH」で8試合に出場。打率2割2分2厘、0本塁打、2打点に終わった。「しっかり堂々と打席に立って、挑みたいです」と決意を込めた。