待ちわびたセンバツ出場の吉報に、東筑ナインは喜びを爆発させた。昨年秋の福岡大会を制し、九州大会では4強。センバツ出場校決定のこの日、グラウンドで昨年夏に続いての甲子園切符を聞いた。

 福岡県勢の夏春連続は03年春出場の西日本短大付以来、公立校としては57年春出場の小倉以来、61年ぶりとなる。学校創立120周年の今年、20年ぶり3度目のセンバツ出場で花を添えた。

 青野浩彦監督(57)は「春は調整が難しい。グラウンドが使えないなどの条件もあるが、福岡で優勝して九州でも4強に入ったことを自信にして甲子園で戦いたい」とセンバツ初勝利に意欲を燃やした。

 昨年夏は初戦敗退の屈辱を味わったエース石田旭昇(あきのり)投手(2年)は「甲子園にのみこまれた。未熟だった。名前負けせず、挑戦者のつもりで自分の力を出したい」と語気を強めた。過去、東筑が夏の甲子園に出場した6回出場したが、そのうち4回のエースが石田性という「石田伝説」がある。センバツで未勝利の東筑に新たな「石田伝説」を打ち立てる。