3年連続12度目センバツの智弁学園が中盤の小刻みな得点で競り勝った。3年連続の初戦突破で、3回戦に駒を進めた。

 日大山形が先手を取った。4回表、先頭の4番渡部が左二塁打。1死満塁とチャンスを広げ、9番橋本のスクイズで1点を先制した。

 その裏、智弁学園が反撃。2番畠山が右三塁打を放つと3番左向の犠飛で、すかさず同点に追いついた。

 中盤は点の取り合いに。5回表、日大山形は2番高橋が左中間に三塁打。2死後、渡部の中前打で、2-1と勝ち越した。

 智弁学園は6回、先発伊原から川釣に継投。川釣がこの回を無失点で抑えると、その裏、打線が応える。1死二塁から3番左向の左前打で同点。4番藤村が左中間へ適時二塁打で続き、この回2点、3-2と逆転した。

 流れをつかんだ智弁学園は7回にも1番坂下の適時打で1点を加え、リードを広げた。

 日大山形は8回1死後、5番佐藤亘からの3連打で1点差に迫った。智弁学園はその裏、5番岡野が右翼へ大会3号となるソロ本塁打を放ち、再び2点差に突き放した。

 36年ぶり出場の日大山形の36年ぶり勝利はならなかった。