日本学生野球協会は11日、都内で審査室会議を開き、高校10件の処分を決めた。

 3年生部員4人が2年生部員5人に対し、顔を踏みつけるなどの暴力を振るっていたことが発覚した広島商を、約2カ月半の対外試合禁止処分とした。当時2年生部員だった3人が1年生部員14人に対し、長期間にわたり暴力を行っていた神村学園(鹿児島)は約3カ月間の対外試合禁止処分。2校とも甲子園出場のかかる夏の県大会には出場できる。また、3年生部員5人が2年生部員2人に暴力を振るった精華(大阪)を3カ月間の対外試合禁止処分とし、夏の南大阪大会への出場は不可能となった。常本明審議委員長は「3年生部員10人のうち約半数が(下級生に)制裁を加えたため」と理由を話した。

▽対外試合禁止処分の期間、理由は次の通り。

 【高校】▽小倉(福岡)4月7日~5月6日=部員の行き過ぎた指導▽神村学園(鹿児島)4月3日~7月6日=部員の部内暴力▽酒田南(山形)4月13日~5月12日=部員の部内暴力▽広島商、4月20日~7月6日=部員の部内暴力▽精華(大阪)4月16日~7月15日=部員の部内暴力