対外試合禁止の処分を受け約1カ月ぶりに練習試合を行った高崎健康福祉大高崎(群馬)が劇的なサヨナラ勝利を含む2連勝だった。

 1試合目は松商学園(長野)戦。初回にいきなり3点を奪われる展開になったが、8回に10-10の同点に。9回2死一塁で4番の高山遼太郎内野手(3年)がサヨナラ2ランを放った。両チームから7本塁打が飛び出る空中戦だった。

 2試合目に対戦した学法石川(福島)は10-5で快勝。2試合で計28安打22得点と『打の健大高崎』を印象づけさせた。1試合目でサヨナラ弾、2試合目には4安打だった高山内野手は「(打席で)脱力を意識したら、いい感覚を取り戻せました。(謹慎明けで)相手がいて野球がすると楽しいと思いました。感謝の気持ちを忘れないようにしたい」と謙虚に振り返った。

 高崎健康福祉大高崎は部員の部内暴力が発覚し、対外試合を自粛。26日に行われた日本学生野球協会の審査室会議で5月24日~6月23日まで対外試合禁止の処分を受けていた。群馬大会は出場する予定で、1回戦は7月9日に館林商工と対戦する。