今春センバツ16強の明秀学園日立は、昨夏茨城王者の土浦日大に敗れ、準々決勝敗退となった。

 初回からエースプロ注目右腕細川拓哉投手(3年)が140キロ超えの力強い投球を見せるも、0-0で迎えた3回表、土浦日大打線に4安打を許し3点を先制された。

 明秀学園日立打線が土浦日大のエース富田卓投手(3年)の前に沈黙する中、7回表にも6番鶴見恵大遊撃手(2年)に適時三塁打を浴び3点を追加された。8回表にも2点を追加され0-8とされた8回裏無死一、二塁。主将の増田陸遊撃手(3年)が左方向へ引っ張り意地の3ラン本塁打。3点をかえし3-8とするも、9回裏に点を奪えずに力尽きた。

 9回136球を投げ、2奪三振16被安打だった細川は「打てるもんなら打ってみろという強い気持ちで前へ前へと、投げ急いでしまった」と冷静に投球を振り返った。積極的に声を出しチームをもり立てた増田は「主将として、誰よりも声を出すことに関してははやりきった」と野球帽のつばに書いた「熱男!!」の言葉を貫いた。「新チームになったときは本当にバラバラだった。今は本当に仲が良くてまとまりがあるチームになりました」とチームメートへの感謝も口にした。