昨年センバツ準優勝で2年ぶりの夏の甲子園出場を目指す履正社が、4番白滝恵汰(けいた)内野手(3年)の3点本塁打を含む2安打4打点の活躍でベスト4進出を決めた。準決勝(27日、大阪シティ信用金庫スタジアム)は、大阪桐蔭と対戦する。

 1回裏、2つの四死球で1死一、二塁から白滝が右翼スタンドへ3点先制弾。「抜けたスライダーが真ん中に来た。甘い球を打てて良かった」。今春、大阪桐蔭を苦しめた寝屋川の好投手・藤原涼太(3年)を打ち崩した。6回にも右前適時打を放ち、この日4打点。しっかりと4番の役目を果たした。次戦の大阪桐蔭については「ずっと目標にしてきた。勝たないと意味がない」と気合を見せていた。

 履正社・岡田龍生監督(57)は「よく打ってくれた。やっぱり4番ですよ」と白滝を評した。次戦については「(大阪桐蔭は)投手力も打撃力もひとつ飛び抜けている。どこまで食らいついていけるか」と静かに闘志を燃やしていた。