大阪桐蔭が9回2死から劇的な逆転勝ちを決めた。

 3-1の8回裏に先発の根尾昂内野手(3年)が3点を失い、3-4と逆転される苦しい展開。9回先頭の代打俵藤夏冴内野手(3年)が中前打で出塁するも、併殺打で2死走者なし。それでも大阪桐蔭が諦めることはなかった。次打者の宮崎仁斗外野手(3年)から、中川、藤原、根尾と冷静に見極め4連続四球。押し出しで同点とすると、続く2死満塁で6番山田健太内野手(3年)が左前適時打を放ち6-4と逆転。最後は根尾に代わった柿木蓮投手(3年)が3者凡退で締めた。

 主将の中川は「ここで負けてしまったら、そこまでのチーム。こういうゲームで勝つために毎日毎日練習を重ねてきて、勝てて良かったです」と激戦を制した。

 履正社は17年のセンバツ決勝、昨夏も準決勝で対戦した。西谷浩一監督(48)は「苦しかったですね。(履正社は)大阪でしのぎをけずっている、互いにライバル心を持っている。素晴らしいチームです」と対戦を振り返った。2年連続の大阪の頂点まであと1勝となった。