【第3試合(13:00) 下関国際(山口)-木更津総合(東千葉)】

 下関国際のエースで4番を務める鶴田は2試合253球を1人で投げ抜いている。2回戦の創志学園は今大会好投手の西に投げ勝った。防御率は2・37で16奪三振と気迫の投球を見せる。打っては7打席無安打と調子が今ひとつだが、6、7、8番が当たっているだけに、鶴田のバットが復調すれば打線のつながりも出てくる。

 2回戦は「待球作戦」で創志学園・西に5回まで110球を投げさせた。5回まで初球に手を出さず、バントの構えや待てなど細かいサインプレーを駆使。チーム打率2割4分2厘ながらも9回に逆転した。戦略的な野球で2戦1失点の木更津総合にどこまで食い下がれるか。勝てば初の8強進出、山口勢では2005年宇部商以来17度目になる。

 木更津総合は4番でエースの野尻が投打で活躍する。根本と継投で2試合でわずか1失点。要所を締め、打線にリズムをもたらした。打っても打率3割3分3厘をマークし勝利に貢献。1年夏からメンバー入りし、チームの精神的な柱を担う。

 8番大曽根の打率6割6分7厘を筆頭に、5番太田は5割、1番東と3番山中が4割と抜け目がない打線だ。8強進出なれば、2年ぶり2度目。今回は千葉から2校出場だが、中央学院(西千葉)は初戦敗退。千葉勢の意地を見せる。

◆下関国際のおもなOB ロッテ宮崎敦次、東農大北海道・市丸貴大

◆木更津総合のおもなOB 楽天与田剛コーチ、DeNA井納翔一