5年ぶり4度目出場の八戸学院光星(東北・青森)が、6-9で高松商(四国・香川)に敗れた。

背番号5の「二刀流」下山昂大投手(2年)が先発登板。初回のピンチは防いだが、2回表に5安打を浴びて4失点。「甘く入ったところを打たれてしまい、引きずってしまった。相手の打線は2回からバットを短く持ち始めて、狙い球が直球なのか変化球なのか分からなくなった。負けの原因を作ってしまった」と反省した。

4点差で迎えた9回裏には近藤遼一内野手(2年)が左翼席上段まで運ぶなど、打力は全国に通用する部分を示したが、犠打などのミスも目立ち、好機を逸した。

仲井宗基監督(48)も「犠牲バントが決まらなかったり、(信頼感が不十分で)サインが出せなかったり、質の低い野球をしてしまった。ここまでに作れなかったのは監督の責任。これじゃ全国では太刀打ちできない。高松商さんは派手さはないけれど『ザ・高校野球』という感じで見習わなければいけないところが多々あった」。出場が確実な来春のセンバツに向け、投手陣、打撃陣両面の緻密さを鍛え直す。