元広島の紀藤真琴氏が24日、来年1月から水戸啓明の監督に就任することを公表した。この日、水戸市内の同校で行われた創立60周年記念講演会の講師を務め、生徒、保護者らを対象に「あなたは必ず成功する」を演題に講演。約1時間の講演後に「最後に1つよろしいですか?」とマイクを握った紀藤氏は「ご報告があります。私、紀藤真琴は野球部の監督を引き受けさせていただくことになりました。よろしくお願いします」とあいさつした。

水戸啓明は12年に水戸短大付から校名を変更。春夏2度甲子園に出場し、OBには広島会沢翼捕手らが名を連ねる。紀藤氏は中京(現中京大中京)で甲子園に出場。広島でプレーし、3年連続2ケタ勝利を挙げるなど、中日、楽天を含む22年の現役生活を送った。引退後は、楽天、台湾プロ野球でコーチを経験。現在は水戸市内の野球塾で塾長を務める。指導は来年1月からの予定で、02年のセンバツ以降、甲子園から遠ざかるチームを押し上げる。