西東京の強豪日大三(西東京)が9日、東京・町田の同高の硬式野球場で今季初の対外試合となる早稲田佐賀(佐賀)戦に臨み、17-3で大勝した。

不在だった小倉全由監督に代わり、三木有造野球部長が指揮を執った。2月末に小倉監督は「打撃が課題」と今季の強化ポイントを挙げていた。

初戦の打撃が注目された中、日大三は9回までに平野将伍右翼手(2年)の3ラン(3回表)、前田聖矢二塁手(2年=父親は元ロッテ前田幸長氏)のソロ(6回)、石田拓海遊撃手(2年)の3ラン(8回)と3本塁打を浴びせ、破壊力の一端を見せた。

また、7回の攻撃では1死一塁からエンドランを仕掛け、抜け目ない走塁で一塁走者が長駆ホームイン。さらに犠飛で畳み掛け、そつのない攻めも見せた。

投げては先発の左腕・児玉悠紀投手(1年)が3回を2安打3三振2四球と試合をつくり、3番手小出修平(2年)は2回を投げ、テンポ良く打者6人を無安打3三振に抑えた。

試合後の三木野球部長は「小出はテンポ良く投げていた。球速以上にキレのあるボールが来ていた」と言った。打撃については「まだまだ1番(前田)2番(新方湧大=2年)が1打席目で意図を持ったスイングをしていない。4番の宇津木が走者をかえす打撃をしていただけに、序盤で1、2番のバッティングに内容があれば、攻撃に迫力が出てくる」と総括。まだ改善の余地があると指摘した。

来月からは春季都高校野球大会(4月28日決勝=神宮第2)が始まる。同大会で16強に入ると、夏の東・西東京大会のシード権を獲得する。決勝に進出した2チームは、5月17日から埼玉県で開幕する関東大会に出場する。