農業系エースが初の甲子園へ手応えを得た。第91回選抜高校野球大会(23日開幕)に出場する石岡一(茨城)は21日、関大第一と大阪・高槻で練習試合を行い、5-0で快勝した。

出場32校にとって、最後の練習試合日。造園科で学ぶエース岩本大地投手(3年)が先発し、5回1安打無失点に抑えた。「こっち(大阪)に来て調子が上がってきました。もう少し調整すれば、甲子園でもいい感じで投げられると思います」と、大会第3日の盛岡大付(岩手)戦を見据えた。

冬場のオーバーワークがたたり、腰に張りを覚えた。その影響から「変化球の感覚が、いまひとつ」だったが、回復。スライダー、カーブ、チェンジアップと変化球をまぶし、0を重ねた。2回は3四球で塁を埋めたが、最後は2死満塁で力強く直球で押し込み、遊ゴロ。最速147キロの球威も健在だ。川井政平監督(44)も「実戦の感覚が戻ってきた」と、ひと安心だった。22日は開会式リハーサル。投球の予行演習を先に終えた。【古川真弥】