国内高校生史上最速の163キロ右腕・佐々木朗希投手(3年)を擁する大船渡(岩手)が3日、令和初戦を迎える。釜石市・平田運動公園野球場で春季県大会沿岸南地区予選2回戦が午前9時開始で行われる。

相手は2日の1回戦で勝利した住田に決まった。主将の伊藤優心投手(3年)は「3年目で初の公式戦勝利。ホッとしました」。選手は9人。昨秋は合同チームで公式戦に出場していたが、4月に1年生4人が入部し、文字通り「住田ナイン」になったばかりだ。

中軸には強く振れる選手がそろい、2日の大船渡東戦でも13安打8得点。佐々木との対戦が注目される。小学校時代に一時期同じチームでプレーした伊藤は「いちかばちか全力で振りたい」と意気込んだ。運営側では3000人の来場を想定し、3日の準備を進める。大船渡が出場しなかった2日も、早くも通常比2倍となる約750人が来場。「明日の下見に来ました」という地元ファンも現れるなど、フィーバーの予感が漂った。【金子真仁】