参加77チームによる行進の先頭を糸魚川の女子部員、永野蛍(3年)が務めた。大観衆が見守る中での大役に「すごい緊張をした」と永野。それでも目線を落とすことなく、胸を張って選手たちを導いた。

同校の野球部へ入学したのは5歳上の兄、嵩裕さんに憧れたからだ。自身も小1から野球を始め、中学時代には県の女子選抜チームにも所属した経験がある。「同じチームで野球がしたい」。規定により試合に出場することはできないが、兄と同じ環境で野球を続けることを決めた。兄が進んだベスト8まで勝ち上がれば、試合会場はこの日と同じ、ハードオフ新潟だ。「ここに戻ってきて試合がしたい」。永野はナインの躍進をスタンドから声で後押しする。