甲府南の石川雄大内野手(3年)が、母校の悲報に直面した心境を宣誓に込めた。

「生きていることは当たり前じゃない」。令和新時代や、これからの100年をテーマにする主催者、来賓のあいさつの中で、石川の宣誓は異彩を放った。甲府南では6月中旬に同じ3年の生徒が事故死で短い生涯を閉じていた。石川は「知り合いではなかったですが、宣誓に決まった時に、そのことを盛り込もうと思いました。生きていることも、野球ができていることも、当たり前じゃないことをテーマに選びました」と開会式後に真意を明かした。

マネジャーの清水紫月さんと考えた文面は、チームメートにも監督にも伝えていなかった。今、胸にある思いを堂々と披露した石川は「100点満点です」と言った。