茨木が終盤の集中打で常翔学園に逆転勝利した。

粘りに粘って初戦を突破した。3点を追う8回、石丸寛明監督(26)の「1点ずつ返そう」の言葉にナインが奮起した。無死1塁から代打・国吉吹樹(1年)の左越え適時二塁打などで2点を追加すると、9回には1死二塁から6番八軒慶慈内野手(3年)が同点の適時二塁打。なお、二塁から7番速水走内野手(3年)も適時二塁打を放ち、試合をひっくり返した。

茨木は今年で創立124年を迎える、川端康成ら多くの著名人を輩出した府内有数の進学校。65分間の授業を5限までこなすため、特に平日は練習時間の確保が難しい。部活動は平日は午後4時頃から6時まで約2時間、冬場は午後5時前まで約1時間と限られる。

就任2年目の石丸監督にとって、うれしい公式戦初勝利。「苦しい展開でした。この子たちの強みは集中力と精神力。入試もしんどい思いをして切り抜けた子たち。集中力は負けないようにしようと話しました」。日頃の集中力のたまもので1勝を手にした。