第1回大会から参加している全国15校のうちの1つ、同志社がシード校相手に善戦およばず敗退した。

山田陽大投手(2年)が6回2失点。2番手のエース田和涼太投手(3年)が残りを無失点。バックも無失策で踏ん張った。

攻撃では4回1死二塁、5回1死三塁、7回無死三塁、9回無死二塁と4度のチャンスを得たが、勝負どころで1本を出せなかった。

野村一成監督(33)は「上出来です。点を取らせてあげられなかった。相手はいい投手でした」。2度雨天順延があり、会場は急きょ、府北部のあやべ球場から前日11日に変更になった。ただ、ハプニングを言い訳にしない指導を続けてきた。

「日々、いろいろなことが起こる中で、それに左右されてメンタルがぶれてしまう選手が多かった。うまくいかなくてもマイナスととらえず、全部プラスに生かそうという話をずっとしてきた。今日もそういうつもりで臨みましたが、エラーがなかった。成長した姿が出ていました」

レジェンド校が、昨秋から髪形を自由にした。「入ってくる部員の減少傾向を肌で感じていた。野球に関係のない縛りはなくそうと考えた」と野村監督。野球推薦はなく、部員確保のためにこだわっていられなかった。2年前から検討していたが、一部選手の反対もあって、なかなか踏み切れなかったという。今は主将の湯川哲平内野手(3年)をはじめ3年生は全員、髪を伸ばしている。

ただ、その中できれいな丸刈りにしている選手が4人いた。今年の5月に主力2年生数人が「俺たちはまた丸刈りにしよう」と声を上げ、4人の2年生が賛同した。「他校になめられたくない」のが理由だ。

湯川主将は「丸刈り禁止ではなくて、それぞれがしたいようにするのが一番。だから否定はしません。あいつらなりの気合の表現なら、それでいい」と後輩の思いを受け止めた。【柏原誠】