古川のエース千坂優斗(3年)が毎回の14奪三振で9回を投げきり、8回には決勝二塁打を放つ活躍で勝利を呼び込んだ。9回表を3者三振で切ると、千坂は雄たけびを上げた。

6回からの4イニングを全て3者凡退。気迫の投球で築館打線をねじ伏せると「チームの流れが悪かった中で、自分が流れを持ってくるという気持ちで投げた」と汗をぬぐった。茂泉公己監督(45)は「終盤からギアを入れて、投球内容がガラッと変わった。チームに勢いを与えてくれた」と称賛した。

同点で迎えた8回裏1死三塁、2球目にスクイズを失敗し、気持ちを入れ替えた。「最低限犠牲フライ。かえって気持ちをコントロールできて、1球に対する集中力が出た」。打球は右翼手の頭を越え、勝負を決めた。昨秋の東北大会4強もセンバツは選ばれず。憧れの聖地へは、夏に行く。