黒沢尻工の捕手が本職の右腕・石塚綜一郎(3年)が、7回に右手中指のまめがつぶれて出血するアクシデントが響いた。

5-2とリードした場面で一時試合を中断して治療。そのまま登板を続けたが、1点差に詰め寄られて降板した。「負けたくない気持ちで投げ続けましたが、血で滑って変化球が曲がらなかった。前半は70~80点の良い出来だったのですが」と無念の表情。プロ注目の打撃では4回に適時打を放って貢献したが、今大会の本塁打はなし。高校通算39本塁打に終わり、83年以来の甲子園出場を逃した。