関大北陽は、怒濤(どとう)の追い上げも及ばず、20年ぶりの夏の甲子園出場はならなかった。

6回に6点を勝ち越されたが、7回に自慢の強打で6点を返した。ただ、逆転はできなかった。

昨秋の準々決勝、大阪桐蔭戦でも、取られては食らいつく展開。9回に2点を奪って同点にしたが、延長戦で敗れている。

辻本忠監督(42)はナインを集めてこう言った。「夏も追いつくとこまで行ったけど、追い越せんかったな。これからの人生いろいろなことがある。追い越せるような人生を送ってくれ。残念だけど負けは負けや。次は負けるな!」とエールを贈った。

背番号1のエース坂本雅治は2年生。前日25日の関西創価戦に3失点完投していたが、2日連続で先発し、打ち込まれた。

岩手大会決勝で投げずに敗れた大船渡・佐々木朗希投手の起用法が話題になっている。辻本監督は「佐々木君の話もある中、うちは2日連続で投げさせました。筋肉や体の使い方が柔らかい投手なので。もう1年ある。来年は雑誌に載るような投手になってほしいです」と大きく期待した。