明豊(九州・大分)が延長10回、タイブレークでサヨナラ負けした。

2回までに3点をリードしたが、小刻みに点を重ねられて4-4で延長に入った。明豊は無死一、二塁から強攻したが無得点。その裏は高崎健康福祉大高崎(群馬・関東)に犠打、四球で1死満塁とされ、左翼へサヨナラ犠飛を許した。

最後まで1人で投げきった左腕・若杉晟汰投手(2年)は「最後は自分の失投。相手が上でした。決め球の真っすぐが甘く入った」と悔やんだ。9回2/3、120球。11安打を許すも粘りの投球を続けた。

若杉は投手で主将も務めており「背中で見せる主将になりたい。大変だけど、きっとこれをやり遂げると達成感があると思う。エースで主将は、明豊で初めてだと思います」。指名した川崎絢平監督(37)は「人間的に落ち着きがあり冷静な目を持っている。視野が広い」と理由を明かした。

春に向けて若杉は「投手としては早いカウントでもっと有利に勝負できるようになりたい。もっと走り込んだり、フォームを安定させたい」とスケールアップを誓った。