第92回選抜高校野球大会(3月19日開幕、甲子園)に出場する仙台育英(宮城)が25日、多賀城市内の同校で選抜旗授与式を行った。

生徒会副会長の高橋さくらさん(2年)が生徒代表で「決して諦めない、逆転の仙台育英の精神を遺憾なく発揮してください」と激励した。田中祥都主将(2年)は「東北地区、宮城県代表としてふさわしいプレーをし、優勝旗を持ち帰るよう、部員全員で精いっぱい頑張ります」と意気込んだ。

一方で、新型コロナウイルスの感染拡大を考慮し、25日から予定していた福島・いわき合宿を中止した。対外試合解禁日の3月8日からは中国・四国への遠征で実戦感覚を積み、センバツに臨む予定だが、早坂和晋部長(25)は「やる方向では動いていますが、中止になる可能性が高いです」と話した。須江航監督(36)は「無観客試合や自校の応援がないとか、開会式や試合前のノックがないこともあり得る。想定の範囲を広げて、準備しないといけない」と、大会への影響を懸念。いかなる状況でも万全に準備し、聖地に乗り込む。【相沢孔志】