日本ハム、横浜などで活躍した島田直也氏(50)が20日、母校・常総学院(茨城)の投手コーチに就任することがわかった。同氏は16日に学生野球の指導資格を回復している。

島田氏は87年春、エースとしてチームを春夏通じて初の甲子園に導いた。同年夏にも出場し、準優勝。躍進の立役者となった。同校はその後、春夏合わせて優勝2回、準優勝2回を誇る名門に成長した。しかし、近年は16年夏にベスト4進出後、あと1歩のところで甲子園出場を逃してきた。県内では常に優勝候補と期待されながらも、ここ3年は夏の県大会は準決勝、決勝で敗退。秋季関東大会でも結果を残せなかった。

そんな中で白羽の矢が立ったのがOBの島田氏だ。今年のチームはプロ注目の菊地竜雅投手(3年)、一條力真投手(3年)という好投手を擁し、夏の甲子園出場を狙える位置にいる。常総学院の歴史を築いたOBの力で再び頂点へ。プロ野球で15年間活躍し、指導経験も豊富な島田氏の手腕に期待がかかる。

◆島田直也(しまだ・なおや)1970年(昭45)3月17日、千葉県柏市生まれ。常総学院から87年ドラフト外で日本ハムに入団。大洋、ヤクルト、近鉄を経て03年に引退。通算419試合39勝38敗、防御率3・69。97年には最優秀中継ぎ投手を受賞した。引退後はBC・信濃で投手コーチ、四国IL・徳島で投手コーチと監督、15年から17年までDeNAで2軍投手コーチを務めた。175センチ、78キロ。右投げ右打ち。