福岡県高野連は12日、常任理事会を開き、独自の代替大会を開催断念する方針を一転し、開催することを決めた。5月25日に全国で初めて開催断念を発表していた。

新型コロナウイルス感染拡大で夏の甲子園大会と地方大会の中止を受け、5月22日の理事会で代替大会の開催について協議。消毒液の確保や感染防止マニュアル作成など準備を進めたが、感染リスクを払拭(ふっしょく)できないことなどから断念に至った。土田秀夫会長が当時、「現時点でできるよう対策をすべて行ったとしても、今の福岡県において8月までに新たなる高校野球大会を実施することによる感染リスクを完全に取り払うことはどうしてもできない」と説明していた。

6月に入って県高野連は県教育委員会から代替大会開催を検討するよう文書で依頼された。これを真摯(しんし)に受け止め、野口敦弘理事長は「教育委員会からの文書は重たいことで、当然無視はできない。要請を受けているわけで、検討する事項の中の1つだと思う」と再検討を示唆していた。

6月5日には、福岡地区に所属する福岡大大濠や筑陽学園などの監督有志が立ち上がり、福岡市や近郊の33校による「福岡地区高校野球交流戦」を7月11日から行うと発表していた。