第102回全国高校野球選手権大会中止にともなう岩手県独自の代替大会が行われ、雨で1日順延となった沿岸南地区も開幕。昨夏、佐々木朗希投手(18=ロッテ)擁して準優勝した大船渡が終盤に突き放して初戦快勝した。

初回に1点を先取。1-1の同点に追いつかれるも4回無死一塁、及川太陽捕手(3年)の右越え適時二塁打で勝ち越し、さらに1点を追加した。7回には長短3連打で2得点を挙げた。9回も打線がつながり、5点を加点して試合を決めた。

161センチのエース左腕・前川真斗(3年)は1失点で9回完投。打っても3安打3打点の大活躍だった。「初戦で勝てて、ほっとしている。甲子園という目標はなくなったけど、東北大会優勝を目指して、勝ち進んでいきたい」と意気込んだ。チームは3年生の20人全員をメンバー登録。選手は背番号1から19まで、栗村翔笑(かえ)マネジャーは記録員でベンチ入りした。

5日の代表決定戦では、11日からの県大会出場を懸けて大船渡東と対戦する。