横浜の最速147キロ右腕・木下幹也投手(3年)が5回2安打無失点7奪三振の好投で、勝利に貢献した。4回には足元を気にして、2四球で1死一、二塁のピンチを招くも、持ち味の球威ある直球で三邪飛、一ゴロに打ち取り、ピンチを切り抜けた。試合を通して、横須賀に三塁ベースを踏ませない盤石の投球を披露した。

木下は「調子はあまり良くなかったが、この大会無失点という目標を掲げている。それが継続できてうれしい」と笑顔を見せた。

松本隆之介投手(3年)とのダブルエースで臨んでいる今大会。背番号の変更が許されているため、初戦は木下が1番、2戦目は松本、そしてこの日は木下が再度1番を背負った。村田浩明監督(34)は「2人ともエースなので。先発する人間に1番を。歴史と伝統のある番号を背負って、少しでもその重みを感じて投げてくれれば」と松阪、涌井ら偉大な先輩が背負った「1番」に期待を込めた。

木下は「伝統のある番号。重みを感じる。責任を持ってプレーしないといけないなと感じる」と気を引き締めた。

木下の帽子のつばには「誇」という文字。「チームのエースナンバーを背負っている。その『誇り』を持ってプレーする」。歴史と伝統ある横浜の「1番」が県制覇を目指す。