第73回秋季全道高校野球札幌地区予選の組み合わせが26日、決まった。北海道大エースとして10年全日本大学選手権8強に導いた石山智也監督(31)が今秋就任した札幌藻岩は、初戦で江別と対戦する。北海道大初の全国勝利を挙げた同監督のもと、準優勝した04年以来16年ぶり秋全道進出を狙う。
道内高校野球界に新風を吹かせる。石山監督は初陣に向け「1試合でも多く試合をする。その経験を春、夏につなげられるように」。7月23日の新チームスタートから指導を開始。8月中旬から毎日、野球ノートを提出するノルマを定めた。「自発的に『できてるよ』とか互いに評価の言葉を言い合えるようになった」と変化を感じている。
甲子園経験者ゼロの国立大エースとして、全国で2勝する原動力になった。「相手の出身校は有名な私立強豪校ばかり。でも、スキはある。そこを突くにはどうすればいいかを考えた」。監督就任後も、甲子園交流試合で、帯広農が明治神宮大会準優勝の高崎健康福祉大高崎を破った試合を繰り返し見た。「強い振りや緩急を生かした投球など手本になる」。公立校の戦い方も、頭にたたき込んだ。
18年から2年半、部長を務めた。石橋純樹主将(2年)は「先生の存在を知って藻岩に来た。多くのことを吸収したい」と話す。北海道大時代はドラフト候補にもなり、卒業後は社会人の日本製鉄室蘭シャークス入りしたが、成果を出せず4年目で引退した。同監督は「自信を失い自分から動けなくなった。失敗した経験も生かせたら」。栄光と挫折から学んだ教訓を、球児に伝える。【永野高輔】
◆石山智也(いしやま・ともや)1988年(昭和63)9月30日、千歳市生まれ。北広島高から北大に進み、3年冬に捕手兼中堅手から投手転向。4年春の札幌6大学リーグを制し、全日本大学選手権では四国学院大、広島経大を破り8強。11年に日本製鉄室蘭シャークス入り。15年夏の教員採用試験に合格し、16年春から札幌藻岩高に赴任。185センチ、78キロ。家族は妻と2男1女。

