大阪府内トップクラスの進学校・北野の長曽我部健太郎投手が、打者5人をすべて抑えた。

165センチの小柄な左腕は、右打者の内角へも強気で直球を投げ込んだ。この日の最速は132キロながら、スライダー、カーブを駆使し空振り三振2つ、三塁ゴロ2つ、中飛に抑えた。「甲子園という舞台の雰囲気に圧倒されずに自分の力を出せた」と振り返った。

筑波大へ進学し、その後プロを目指す考えだったが、プロ志望届を提出。「もともとプロになるための進学と思っていた。せっかくチャンスがあるので」と合同練習に参加した。「このレベルでこの先、やっていかないとダメと感じた」と、ヤクルト石川のような投手を目指す左腕にとって、大きな刺激を受けた2日間だった。