創部7年目の細田学園が大宮東を破り、関東大会進出を決めた。27日の準々決勝で花咲徳栄にジャイアントキリングを決めた勢いに乗って、初めての快挙となった。

エース松本悠希投手(2年)が、8安打2失点9奪三振で完投。169球の熱投だった。25日の3回戦で延長12回197球を投げ抜いた最速138キロ右腕。この日も9回に134キロを計測するなど底力を見せ、「スタミナに自信はあまりない。気力で投げました」と汗を拭った。

昨年まで夏の大会と秋の県大会は未勝利のチーム。丸山桂之介監督(68)は「いつも通りにやっている子どもたちが信じられない」と目を丸くした。現役時代は内野手だった指揮官は所沢(埼玉)から明大に進み、富士見(埼玉)などで31年の監督歴がある。それでも秋の関東大会は初体験となる。意気込みを問われると「私も初めてなので頑張るとしか言えません」と苦笑い。初出場のチームと監督が、関東の舞台でさらなる飛躍を続ける。【湯本勝大】