最速152キロ右腕・小園健太投手(2年)擁する市和歌山は、7安打しながらも好機での1本が遠く、決勝進出はならなかった。小園は5回からマウンドに上がり、4回を1安打6奪三振と好救援。味方の援護を待ったが、6回の1点のみにとどまった。

翌日1日の決勝を見据え、エース小園はベンチスタート。5回から登板し、いきなり相手の主砲・前川右京外野手(2年)と対戦となったが「全力でいこうと思った」とカットボールで空振り三振。次打者に左前打されたが、そこから6回2死まで4者連続三振。「変化球を散らしながら自分のスタイルが通用したことは収穫でした」と、得意のカットボールやツーシームのキレはこの日も健在だった。

不動のエースとして、今大会は3試合で22回を投げ被安打10、21奪三振で1失点と安定感抜群の投球を披露。「まっすぐ自体のキレ、基本的にストレートのレベルをもう一段階上げたい」とこの敗戦を無駄にはしない。