常総学院(茨城)のエース・秋本璃空投手(2年)は制球力で勝負をかける。27日、土浦市内の同校グラウンドで行われた練習では打撃投手を務め、真っすぐを中心に96球。「今日は真っすぐが走っていた。打者に投げた感触はいいです」と好調をアピールした。もともと制球力が武器だが、今冬はボール1個分の出し入れをする制球を磨いてきた。真っすぐとわかっていても打者は差し込まれる。エースの成長に、打者陣も圧倒された。

今年の正月休み、島田直也監督(50)の高校時代の動画を見た。「監督は制球力良く投げていた。僕も負けたくない」とライバル心を燃やすが、島田監督は「当時の私よりも、秋本の方が制球力は上」と高評価。秋本は「島田監督は選手として甲子園準優勝。今度は監督として優勝させたい」と意気込む。今春、甲子園で監督超えに挑む。【保坂淑子】