5年ぶり6度目のセンバツ出場が決定した東海大甲府(山梨)が30日、甲府市内の同校グラウンドで今年初の紅白戦を行った。主力が中心となった紅組が、9-4で勝利した。

全国を制する上で鍵となる投手陣が、アピール合戦を繰り広げた。

白組の2番手で登板した佐瀬栞太投手(2年)は、左のサイドスロー。1イニング目の4回は落ち着いて無失点に抑えたが、続く5回に打球が右ひざ上を直撃するアクシデント。心配するコーチ陣やチームメートがマウンドに駆けつけたが、その後も痛みをこらえて予定の3イニングを投げ、4失点だった。「初回はテンポよく投げられたけど、足にボールが当たってからリズムが悪くなってしまった」と反省した。

それでも、持ち味の内角をえぐる強気の投球は、村中秀人監督(62)の目にしっかりとまった。今オフは、エースの若山恵斗投手(2年)から教えてもらい、ヒールアップをするフォームに挑戦。慣れると制球力が上がり、手応えをつかんだ。ここまでメンバー外が続いているが「ここでメンバーに入りたい。絶対打たれないという気持ちで、どんどん投げていきたい」と目標を掲げた。