第93回選抜高校野球大会(3月19日開幕、甲子園)に初出場する三島南の新エース候補・前田銀治投手(2年)が11日、沼津・愛鷹球場で無死一塁から始まるシート打撃に登板した。センバツ出場決定後初めて実戦形式のマウンドに立ち、打者2人を投併、三振に打ち取り「6~7割の力だったが、良い感じで投げられた」と笑顔を見せた。

本職は外野手だが、昨秋から投手に挑戦。荒削りながら、最速139キロを誇る。この日は当初、ブルペン投球のみの予定だったが、好調だったため1イニング限定で登板。約1カ月ぶりに打者へ投じ「甘く入ると打たれるので、緊張感があった」と振り返った。

シート打撃前には、センバツで新たに着るユニホームの採寸や、スポーツメーカーが運んだ新バットの試し打ちを行った。「大会に向けていろんな準備が進み、気持ちが高まってきますね」と心を躍らせていた。【河合萌彦】

◆前田銀治(まえだ・ぎんじ)2003年(平15)11月19日、三島市生まれ。沢地ジュニアスポーツ少年団でソフトボール、中学進学後、スルガマリンボーイズで野球を始める。三島南高では前チームからメンバー入り。右投げ右打ち。182センチ、87キロ。血液型AB。家族は両親と姉、兄。

 

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