第93回選抜高校野球大会(19日開幕、甲子園)に初出場する三島南が14日、裾野球場で県内の大学チーム(非公表)と本番前最後の対外試合を行った。投打がかみ合い、7-0で快勝。相手は控え選手中心だったが、初のひのき舞台に向けて弾みをつけた。

打線は10安打。中でも、前田銀治外野手(2年)が、3打数3安打5打点と火を噴いた。初回に先制打を放つと、3回の第2打席では、1死一、三塁で左越えの高校通算19号3ラン。主砲の働きを見せた。続く打席では、大振りをせずに犠飛と左前打。稲木恵介監督(41)は「シャープに打ち返していた。チーム打撃に徹していてよかったですね」とうなずいた。

投手陣は、4人で完封リレー。先発の植松麟之介(りんのすけ)投手(1年)は、5回1安打無失点と安定した投球を披露した。6回4安打無失点に抑えた6日の富士学苑(山梨)戦に続く好投。背番号1を託されたエース右腕が、順調な仕上がりぶりを示した。

チームは、今月の対外試合解禁以降に行った5試合で全勝。「注目される中でも、選手たちは落ち着いてプレーしている。自分が思っている以上に成長しているかな」と指揮官。15日の大阪入りに向け、確かな手応えをつかんだ様子だった。【河合萌彦】

センバツ出場校完全データはこちら―>

センバツ組み合わせ一覧はこちら―>