今春センバツで初導入の「1週間500球以内」の球数制限に関する運用は今後の検討課題になる。2年ぶりの大会が終了した1日、大会本部が総括。球数制限について「『日程により不公平感が生じる』といった指摘があることは承知している。この制度は3年の試行期間中であり、トータルで考えて今後に生かしたい」と説明し、ルール変更の可能性も含めて検討に入る。

準決勝で中京大中京のエース畔柳亨丞投手(3年)が先発回避し、救援登板したが「腕に力が入らない」と訴えて緊急降板。天理の達孝太投手(3年)も3試合で計459球を投じた。球数制限の上限を模索することになりそうだ。

またコロナ禍で開幕前、大会中の2度、チーム関係者にPCR検査を行い、全員が陰性だった。日本高野連の小倉好正事務局長(62)は「(昨年中止で)『今年こそは』の思いで準備をしてきたが、阪神甲子園球場での選手達の活躍を見ることができ、開催できてよかった」と談話を出した。